神奈川県高等学校教科研究会・情報部会

ドリトルの世界へ  


【主催】 神奈川県高等学校教科研究会 情報部会
【日時】 平成18年 8 月21日(月)・22日(火) 9:00〜16:30(受付は8:30より)
【会場】 神奈川県立荏田高等学校
http://www.eda-h.pen-kanagawa.ed.jp/

ドリトルとは

学校教育(小中高)を中心に、大学生や社会人の入門用にも使ってもらえるプログラミング言語です。 BASICやLOGOといった、30年以上前に設計された言語に代り、最新のオブジェクト指向の考え方でプログラムを学ぶことができるのが特徴です。

名前の由来は?

ドリトル(Dolittle)はDo-Littleです。「やることが少ない(= 簡単にプログラムを書ける)」という願いが込められています。子供たちが大好きな動物のお話(ドリトル先生)にも引っかけています。
(作者・一橋大学 兼宗進先生のHPより)
http://dolittle.eplang.jp/

 1日目  ドリトルの基本およびアニメーション    講師・吉村史朗先生(荏田高校)



司会の藤尾謙也先生 吉村史朗先生

【午前】
1.基本操作
2.いろいろな命令をためしてみよう。
3.図形を作ろう。
4.タイマーを作ってアニメーションをつくろう。
5.関数を作ってまとめて処理を行う。(一括処理)。
【午後】
6.衝突処理。
7.衝突(2)。
8.GUIオブジェクト。
9.ゲーム作成・トンボ打ちゲーム。
10.選択メニューを利用して値を選び、結果をテキストフィールドに出力。(配列の利用)

 2日目    ネットワークプログラミング入門    講師・保福やよい先生(松陽高校)




2日目は、「ドリトル」の作者、兼宗進先生(一橋大学)も参加してくださり、ドリトルを使って授業をするに際してのコツや開発の裏話など興味深いお話をしてくださいました。

保福やよい先生 作者の兼宗進先生

【午前】
1.ネットワークプログラミング入門(メール、チャット)
2.WWW
【午後】
3.音楽
  「ちょうちょ」の演奏。楽器(MIDI)を変えて演奏。
4.音楽メール
5.ネットワークゲームの基礎。

【兼宗先生のお話】
○従来の問題点は、「プログラミング『を』教える」   
や「言語『を』教える」にあったのではないか?これらのことにそれほど意味があるとは思えない。

○意味があるのは、「コンピュータ『で』学ぶこと」 
  ・コンピュータの仕組み。
  ・考える練習。
  ・表現手段。
  など・・・・


兼宗先生が中学生と作ったロボットの画像

【アンケート結果】
1.1日目よかった点。
 ○ドリトルの構文の概要がわかった。
 ○ドリトルのプログラミングができたこと。
 ○ドリトルの基本操作を理解できた点。
 ○去年より楽でした。これから生かしていきたいと思います。
 ○基本的なオブジェクトの考えは理解できました。
 ○日本語入力でプログラミングできるので、文を読みやすい。プログラムに拒否感が少なくなる。
 ○最後のゲームが作れるようになって自分ながら少し感動しました。いろいろなことが出来るとわかった点。
2.2日目良かった点。
 ○失敗したとき、自力で直そうとして、それなりに直せるところが、ドリトルの長所だと実感しました。
 ○ネットワークとして使える点。
 ○ネットワークの仕組みを仮想体験できて良いと思いました。MIDIおもしろかったです。
 ○メールの送受信の仕組みについて、ドリトルで体験できたこと。
 ○ドリトルの応用を体験できたこと。
 ○応用的な操作が理解できました。
 ○ネットワークの応用がおもしろかった。
 ○音楽メール最後のものまで一応完成しました。ありがとうございました。
 ○通信が楽しかったです。生徒も興味を持つと思います。
 ○ネットワークの関係はとても新鮮な話題でした。とても参考になりました。
3.授業でどのように生かせると、お考えですか。お聞かせ下さい。
 ○プログラミングを余り堅苦しくなく扱えればと思う。pov-leyを昨年は使った。
 ○メール、チャット、ホームページetc。
 ○2学期の授業でやってみたいと思います。
 ○プログラミングの授業で今回の内容を活用しようと考えている。
 ○メールのやりとりをやってみたいと思う。
 ○日本語で書ける点、エラーが少ない自由度の高さなどすばらしいと思いました。
 ○次年度の授業にできたらと。
 ○ネットワークの利用等はドリトルで理解させてみたい。
 ○情報Bのプログラム基礎で使える。
 ○ネットワークの概念を教えるときに、2日目の内容はとても良いと思いました。
 ○プログラムの学習を自然に生徒が興味を持たすきっかけに利用出来たらよいと感じました。


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