神奈川県高等学校教科研究会・情報部会
2003年度第5回情報部会研修会
社会人聴講生制度と学校支援ボランティア制度の実践
2003,10,6更新
 
【主催】 神奈川県高等学校教科研究会・情報部会

【日時】 平成15年 9 月30日(火)13:00〜16:30(受付は12:30〜)

【会場】 神奈川県立新磯高等学校(相模原市新戸2607-2 TEL:046−256−6711)

【対象】 
  • 教科「情報」授業を担当されている方、または「情報」の授業に関心のある方及び、
  • 社会人聴講生制度や学校支援ボランティアに関心のある方。

【参加者】 22名でした。

【内容】

1.「総合情報基礎B」授業見学 (総合電子専門学校 遠藤 暁生)
  • インターネットの導入(インターネットの導入からホームページ作成までの全14時間の内、最初の1・2時間目)
  • 「 総合情報基礎B」は社会人聴講生制度を導入した科目です。(生徒13名、聴講生6名)
  • また、学校支援ボランティア制度を導入をしています。(授業アシスタント1名。昨年の社会人聴講生だそうです。)
  • この単元全14時間中最初の8時間分の授業を専門学校から派遣された外部講師が担当します。
    ≪当日の授業内容≫
    (一部コンピュータで検索をする場面がありましたが、ほとんどが問答をいれた座学でした。生徒も研修にきた職員も思わず引き込まれ集中した2時間でした。発問の一部を抜粋します。)
    • 「インターネットをやっている人」、「インターネットってどこにあるの」等の発問をし、インターネットの誕生の頃の話から授業は始まりました。
    • 「インターネットは誰が管理しているのか。」
         ⇒「誰も管理していない」「だから、インターネット上ではいろいろなことができてしまう。」
         「問題があれば各国の法律で規制されるだけ」
         「だから、自分で情報を処理しなければいけない」
    • コンピュータは何のために存在するのだろうか
         ⇒「人類の幸福のため」「パソコンに使われては、ダメ」
    • インターネットは「知識や情報を交換、利用する場から、気軽なコミュニケーションの場」へと変わりつつある。
      自分の言いたいことを言える場になってきている。
    • インターネットが社会に与えた影響。犯罪、引きこもり。
        ⇒ここで「七輪自殺」で検索をしてみる。
    • 「インターネットで何が出来る」 
        ⇒Webサイトの検索、メール、掲示板 
    • 「電子メールの良い点、悪い点は何」(他の情報交換手段、手紙、電話、直接会う、と比較して)
        ⇒良い点「速い、簡単、不在でも問題ない」
        ⇒悪い点「感情や想いが伝わりにくい」
         仕事上のミスをお詫びのメール1本で済ます人がいるが、やはりそれは失礼であろう。
    • 犯罪の種類と対策について
        ⇒検索エンジンで「ネット犯罪に巻き込まれないために」を検索
        ⇒怪しげなページには行かない。
        ⇒「21世紀はインターネットで拾う時代」と言った人がいたが、警察も本腰を入れてサイバーパトロールをしている。
        ⇒インターネットは今までのような無法地帯ではなくなりつつある。
    • インターネットの接続方式の変遷
        ⇒アナログ回線、ISDN、ADSL、光
        ⇒「BNR」で検索「BNR スピードテスト 回線速度計測ページ」を見る。
    • 良いホームページ、悪いホームページの違い。
        ⇒インターネットは地球規模の知識のデータベースである。
        ⇒性能の低いパソコンで見ている人もいることを考慮する。
          トップにアニメ(動画)がのっているようなページはだめ。
        ⇒自己満足のページではなく、誰かの役に立つページ作りをする。


2.今後の授業展開(シラバス)とその評価について(総合電子専門学校 遠藤 暁生)

   2時間の授業を見学した後、教室を移動して、今後の展開、評価についての説明、質疑応答がありました。

 ≪今後の授業展開≫
  • IPアドレス、URL、ドメイン
  • ホームページの存在理由
  • 情報ハイウェイ論のすすめ。
  • サーチエンジンの利用
  • HTMLタグ、リンク
  • ホームページの企画、雛形製作(ここまで計6時間分、外部講師が担当)
  • ホームページの製作、発表会(残り6時間分)

 ≪評価≫当日発表された中の一部を紹介します
  • ホームページの企画書の評価 (5段階)
    1. サイトの目的が明確であり、必要充分な情報によって構成されている。また、サイト内容がひとりよがりでなく、知識の提供に役立つものと判断できる。
    2. サイトの目的は明確だが、必要情報がやや足りないか、またはひとりよがりな内容が一部含まれている。だが全体的に見れば公開に耐えうる。
    3. サイトの目的にやや迷いが見られ、必要情報も明らかに足りない。ただし改善活動によって向上の可能性が見られる。
    4. サイトの目的が明確でなく、必要情報が足りない。またはひとりよがりな内容に終始している。知識の提供に役立たないと判断されるもの。
    5. Dに満たない者。

  • html演習の評価 (5段階)
    1. サイトの目的が明確で、全ページの統一が取れている。
      講義したhtmlタグを効果的に活用している。
      注意点を意識して、ビジターの立場に立ったサイト作成が行われている。
      内容水準が満足できるレベルに達しており、表記方法の間違いや誤植、変換ミスなどが存在しない。
      画像やアニメーションメディア素材を効果的に利用している。
    2. Aの条件から明らかに1項目欠けるもの。
    3. Aの条件から明らかに2項目欠けるもの。
    4. Aの条件から明らかに3項目欠けるもの。
    5. Dに満たない者。


【アンケート結果】

  • 有意義な研修であった。
  • 専門学校の先生の授業ということで、とても参考になりました。
  • 2時間連続でしたが、生徒が、最後まで真剣に聞いていたのが印象に残っています。
  • 単語の問いかけ方法は特に参考になりました。
  • 本校では5〜6時間かけてやる内容を2時間程度に圧縮して要領よく説明されていました。
  • 生徒もよく聞いていたと思います。
  • もう少し実習中心かと思いましたが、専門学校でもこのような授業もあるのかと思いました。
  • 専門学校の先生を招いて授業してもらうという試み、また、それを公開してしまうというのはすごいなと感じました。本校ではなかなかできないと思います。
  • たいへんためになる研修会でした。特に社会人をいれた授業、外部講師による授業はためになります。
  • 非常に参考になりました。特に専門学校での評価方法は参考になりました。
  • インターネットに関する講義を聴けて大変参考になりました。来年度の授業に役立てたいと考えています。
  • 座学でこれだけの熱意の講義がなされ、生徒も真剣に聞いていた。大変参考になりました。
  • 非常に参考になり、そのまま本校の授業にも応用できるものでした。
  • 有意義でした。いつもお世話さまです。
  • 高校の教員にはない感覚での授業はとても参考になりました。専門学校の教員や企業で働いている方の授業はいいですね。
  • 楽しく、学校で大いに利用できると思います。ありがとうございました。
  • 外部講師、社会人聴講生など特徴ある授業見学でよかったと思う。

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